ループコイル式車両検知センサーなど産業機器の販売

ごみ処理施設でのループコイルは、主に以下のような役割を果たします。
・車両の接近を検知し、自動ゲートを開閉
施設の出入口に設けられたゲート前に埋設されたループコイルに車両が近づくとゲートを自動的に開き、車両を通します。車両が通過するとゲートを自動的に閉じます。
・ごみ投入扉の開閉を制御
ごみ収集車（パッカー車）が集めたごみは、ごみ処理施設に持ち込まれ、まずは『ごみピット』と呼ばれる場所に一時的に保管されます。その後、クレーンで焼却炉に運ばれ焼却されます。ごみピットには大きな投入扉があり、その扉を開けて収集車がごみを投入します。この投入扉の開閉にループコイルが使われています。イメージ図を基にして、下記におおまかな動作を説明します。

おおまかな動作
①車両が後退してきます。
②投入扉前に埋設されたループコイルが車両を検知し、投入扉を開きます。
③ある程度まで車両が後退し停止した後に、ごみをピット内に投下します。
④車両が前進してループコイルから外れると扉が閉まります。

安全対策として、投入扉の両脇に透過型の光電センサーを併用することで、車両が扉付近に存在している間は扉が閉まらないようにすることが多いです。 光電センサーは発光側と受光側に分かれており、通常は受光側が光を受けた状態ですが、車などの物体がその光を遮ると扉が閉まらないようにします。
なお、当社取り扱いのループコイル式車両センサー『PST-Jシリーズ』には、ループコイルの異常（断線、ショート）を検知すると車両検知信号を強制的にON（在車中）にすることで扉が閉まらないようにして、車両の挟み込みを防止する安全機能が付いています。（PST-Jシリーズについてはこちらをご覧ください）